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広島県の郷土料理

広島県の郷土料理に関する郷土料理情報を掲載しています。詳細を読むからその料理の詳細情報を見ることができます。

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もみじ饅頭

もみじ饅頭とは、紅葉の名所として知られる日本三景「安芸の厳島(宮島)」の代表的な郷土菓子で、広島土産として全国的な知名度を誇る名産品。
小麦粉、卵、砂糖、蜂蜜を原料とするカステラ状の生地であんを包み、紅葉の葉をかたどった型に入れて焼き上げた焼饅頭の一種。あんは「こしあん」が基本で、その他にもつぶあん、白あん、抹茶あん、栗あん、クリームチーズ、チョコレート、カスタードクリーム、りんご、餅、芋あんなど多くのバリエーションが存在する。

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お好み焼き(広島風)

広島風お好み焼きとは、鉄板の上で薄く焼いた小麦粉の生地に、大量のキャベツ、もやし、豚肉などの具を混ぜずに乗せたり挟んだりして焼いたもので、さらに個別に作った焼きそば(中華そば)と薄く焼いた卵を合わせるのが特徴。
その発祥も関西風お好み焼きと異なる。戦後の食料事情で季節により生産量が左右していたネギの代わりに、年間を通して安く手に入りやすいキャベツに変更した。昭和30年代になると、当時発売されたインスタントラーメンの影響で、焼きそば(中華めん)やうどんを入れるようになったとされる。

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ワニ料理

ワニ料理とは、広島県三次市や庄原市などの備北地域で食べられる郷土料理の一つ。この場合の「ワニ」とは爬虫類のワニではなく、サメ(フカ)のことを言う。
備北地域は山間部に位置するため、かつては冷蔵手段に乏しく近隣の漁港の魚ですら入手できる量は少なかった。そのため、通常の魚が3日程度しかもたないのに対し、2週間程度保存がきくサメが重宝されるようになっていった。
現在でも、ワニ料理は多くの人に親しまれており、お正月や祭事などのごちそうとして振る舞われているほか、酒の肴としても各家庭で人気がある。

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広島菜(ひろしまな)

広島菜とは、アブラナ科の野菜で白菜のひとつ。主に広島市安佐南区の川内地区で栽培される。
1株が2~3kgと重く葉の幅も広い。株のほぼ全てを広島菜漬として使う事ができる。九州の「高菜」、信州の「野沢菜」と共に日本の「三大漬け菜」の一つとして知られている。堂々たる風格と程良い歯切れ、豊潤な風味から「漬け菜の王様」とも称される。

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美酒鍋(びしょなべ)

美酒鍋とは、鶏肉や豚肉、野菜類の具材を、日本酒と塩、胡椒などで味付けをした鍋料理で、東広島市西条地域で食べられる郷土料理。
「鍋」とは言っても調理には鉄板を用いることが多く、汁気をほとんど出さない炒り煮状態で食べる。味付けには日本酒が使われるが、アルコール分が抜けて酒のうまみだけが残るため、お酒が苦手な人や幅広い年齢層の人でも食べられる。

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煮ごめ

煮ごめとは、小豆が入った野菜のしょう油、または味噌仕立ての煮物で、広島県で食べられる郷土料理。
他の地域では、「いとこ煮」や「煮入れ」とも呼ばれる。
親鸞の命日である1月15日前後の3日間に渡り食べる精進料理の一つ。これを食べて、体が温まったところで寺へお参りに行くのが、安芸地方を中心とする浄土真宗本願寺派の信徒の習わしだった。このような宗教的理由から、肉や魚介類などは使わない。〆として、焼いた餅などを入れて食べる地方もある。

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ちしゃもみ

ちしゃもみとは、チシャレタスを塩、または酢揉みし、味噌かしょう油で和え、炒ったちりめんと胡麻を散らしたもの。広島県、山口県、岡山県、香川県などで、お惣菜として食べられる庶民的な夏の郷土料理。ちりめんの代わりに、焼いた塩鯖や缶詰等も使われる。
北広島町がチシャレタスの一大産地のため、周辺でよく食べられている。山口では「ちしゃなます」とも呼ばれる。

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水軍鍋(すいぐんなべ)

水軍鍋とは、瀬戸内海の魚介類と海草をふんだんに使い、昆布などを使った出汁で煮込んだ鍋料理。広島県尾道市や愛媛県今治市周辺で食べられている。〆に麦飯を入れて雑炊にするのが水軍流。
室町時代から戦国時代にかけて因島を拠点に活躍した海賊・村上水軍が出陣する際、必勝祈願と士気向上のために食べていたのがその発祥とされる。特に「八方の敵を喰う」という意味で、タコは必ず入れたと伝えられる。

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小いわし料理

小いわし料理とは、新鮮な小いわし(カタクチイワシ)で作る料理で広島県の郷土料理。お刺身やてんぷらで、お惣菜や酒の肴などで食べられている。
小いわしの刺身は、手開きしたいわしの中骨やはらわたを取って、何度も水を換えて洗いいわし特有の臭みを取る。生姜しょう油につけて食べる。
小いわしのてんぷらは、刺身同様に下処理をしたいわしを、てんぷら衣にくぐらせ高めの温度で短時間に揚げる。おろし生姜を添えた天つゆで食べるのが定番だが、レモン汁や塩で食べる場合もある。

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角寿司(かくずし)

角寿司とは、四角い木型に酢飯と具を詰めて作る押し寿司の一種で、広島県広島市安佐北区周辺や、芸北地域で食べられている郷土料理。
祭事や来客のもてなし料理として食べられる事が多い。

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牡蠣の土手鍋(かきのどてなべ)

牡蠣の土手鍋とは、味噌を鍋の内側に塗り、その中で生ガキや豆腐、野菜類を煮込んで食べる広島県の郷土鍋料理。煮込みながら、回りの味噌をくずして味を好みの加減に調整しながら食べるのが一般的な食べ方。
味噌は広島県府中市で作られる甘味のある白味噌「府中味噌」が、カキは生産日本一を誇る「広島かき」が使われる。

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うずみ

うずみとは、広島県東部の福山地方に伝わる郷土料理。大分県、島根県でも食べられている。汁に具やご飯を「埋める(うずめる)」という言葉から「うずみ」と呼ばれるようになった。
具には、小エビや白身魚、豆腐、ねぎ、里芋、人参、ごぼうなどが使われる。秋には旬の松茸を加える場合もある。
うずみの由来については、1619年、福山藩初代藩主・水野勝成が倹約政治を行ったため、一般庶民は贅沢品とされた鶏肉やエビなどの具をご飯で隠しながら食べていた事からという説や、忙しい農耕期に早く食事が出来るように、汁にご飯を入れてかき込んで食べていた事からという説など、諸説伝えられている。

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あなご飯

あなご飯とは、あなごの頭と中骨で出汁を取り、その出汁としょう油で炊いたご飯の上に蒲焼きにしたあなごを「うな丼」のように敷き詰めて食べるもの。広島県瀬戸内地域の郷土料理。ご飯をあなごに混ぜ込んだものもある。瀬戸内のアナゴの旬は1月中旬と夏。
瀬戸内海の漁師料理「あなごどんぶり」が発祥とされ、明治時代にこれを更に工夫し駅弁として売り出したものが広まったと言われる。現在では、厳島神社ある宮島の内外に多くの店が点在する他、駅弁としても知られる。
2007年、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に、広島県の郷土料理として「牡蠣の土手鍋」と共に選ばれた。

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あずまずし

あずまずしとは、酢で締めたママカリやコノシロなどを使った握り寿司の一種で、広島県や岡山県からなる瀬戸内地域の郷土料理。「あずまずし」の名は主に海岸部での呼び方で、山間部では「卯の花ずし」と呼んでいる。
あずまずしの主な特徴は、酢飯の代わりに酢で味付けした「おから」を使う。ご飯とおからを混ぜて使うこともある。米が貴重な漁村の節米のために考案された。

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鯛素麺(たいそうめん)

鯛素麺とは、1尾の鯛を姿煮にしたものと茹でた素麺を一緒に大皿へと盛りつけ、鯛の煮汁をつけ汁、またはかけ汁として食べるもので、岡山県、広島県、愛媛県、大分県などなど瀬戸内海沿岸地域を中心に食べられている郷土料理。鯛麺(たいめん)とも呼ばれる。
鯛が盛り付けられている事から縁起物の料理として出される事が多く、結婚式や年祝い、上棟式などでよく食べられる。
広島の鯛素麺は、縁起担ぎのため鯛の身に切れ込みを入れない。

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蛸飯(たこめし)

蛸飯とは、タコとご飯を一緒に炊き込む、あるいは煮たタコをご飯と混ぜ合わせて作る郷土料理。
愛媛県、香川県、広島県、岡山県、兵庫県など、瀬戸内海周辺を中心とした地域の他、茨城県でも太平洋のタコを用いて食べられている。

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