日本の郷土料理図鑑>長崎県の郷土料理

長崎県の郷土料理

長崎県の郷土料理に関する郷土料理情報を掲載しています。詳細を読むからその料理の詳細情報を見ることができます。

日本の郷土料理図鑑 郷土料理のレシピ、通販情報


  

ヒカド

ヒカドとは、野菜類(大根、人参、しいたけなど)と、魚(または鶏肉)などの具材を細かく切り、煮込んでしょう油で味を付け、すりおろしたさつまいもを加えとろみを付けたスープで 長崎の冬の郷土料理。
「ヒカド」とは、肉などを「細かく刻む」という意味のポルトガル語。
元々は、宣教師や貿易に携わっていた外国人が食べていた牛肉や豚肉を使ったシチューが、次第に地元の人々にも広がり、地域でとれる野菜、鶏、魚などを使うようになって現在の様なスタイルに定着したとされる。

>>ヒカドの詳細を読む

トルコライス

トルコライスは、長崎県、大阪市、神戸市などのレストランなどで見られる料理だがそれぞれ内容は異なる。
長崎のトルコライスとは、豚カツ、ピラフ、スパゲッティ、サラダを一つの皿に盛り付けた料理。長崎の洋食屋のメニューとして一般的に見られる。
隣接する佐賀県の西部地方でもまれに見られるが、それ以外の地域ではほとんど食べられていないローカルメニュー。
最近ではメディアでの紹介も増えてきている。発祥は1950年代頃とされるが、はっきりした事は判っていない。

>>トルコライスの詳細を読む

佐世保バーガー(させぼバーガー)

佐世保バーガーとは、長崎県佐世保市名物の手作りハンバーガーの総称。注文に応じその都度手作りするため、作り置きなどをしないのが特徴。
1950年(昭和25年)頃、佐世保に進駐していた米海軍の関係者が伝えたレシピを元に作られたハンバーガーがその始まりとされる。
1999年(平成11年)に行われた旧軍港4市による物産会で、佐世保の郷土料理として市内のハンバーガー店が出店。これをきっかけに注目を集め郷土料理として見直され、徐々に知名度を上げていった。

>>佐世保バーガー(させぼバーガー)の詳細を読む

皿うどん

皿うどんとは、魚介類(海老やイカ等)や野菜類(人参、玉ねぎ、キャベツ、しいたけ等)と豚肉、かまぼこ、竹輪などの具材をラードやサラダ油で炒め、麺を入れて豚骨などでとったスープをからませ、片栗粉でとろみをつけた餡を麺の上にかけて食べる長崎県の郷土料理。その名前から、うどんの一種と思われがちだがむしろ焼きそばに近い。
ちゃんぽんと同様、長崎市にある中華料理店「四海樓」の初代店主「陳平順」が考案。

>>皿うどんの詳細を読む

ちゃんぽん

ちゃんぽんとは、豚骨と鶏がらからとったスープの中に、太めの麺とラードで炒めた豚肉や魚介類、野菜類など多くの具を入れた麺料理で、長崎ちゃんぽんが有名。
長崎市発祥のちゃんぽんは、明治時代中期、長崎市にある中華料理店「四海樓」の初代店主「陳平順」が、長崎に住んでいた中国人の為に、福建料理をベースに安くて栄養価の高い食事として考案したとされる。

>>ちゃんぽんの詳細を読む

カステラ

カステラとは、泡立てた卵に小麦粉、砂糖(水飴)を混ぜ合わせた生地を焼いた菓子のひとつ。日本のカステラは長崎が本場とされ、「長崎カステラ」は長崎市にある「福砂屋」が元祖とされる。
四角の型に流し込みオーブンで焼いた後、適度な大きさに切って食べる。水飴を用いているので、しっとりとした食感が特徴。また、牛乳、抹茶、黒糖、チョコレート、チーズなどを加えたものなど、様々なバリエーションがある。

>>カステラの詳細を読む

甘古呂餅(かんころもち)

甘古呂餅とは、さつま芋を混ぜこんだ餅の事で、長崎県五島列島の郷土料理。「甘古呂(かんころ)」とは、サツマイモを薄く切って天日干ししたものの五島地方の方言。
さつま芋を薄く輪切りにし茹でた後天日干しにし、それを餅と混ぜ合わせ形を整えて作る。色は緑色で甘みは強い。
元々は五島地方の冬の保存食として作られていた。現在では、よもぎ入り、いりごま入りなど様々な種類があり、五島列島のお土産品として販売されている。

>>甘古呂餅(かんころもち)の詳細を読む

大村寿司

大村寿司とは、長崎県大村市に伝わる郷土料理。
その発祥は室町時代中期。島原半島の領主に侵攻された、当時の大村領主が一度は大敗したものの後に反攻し大村領を奪回することができた。
これを歓迎し、領民らがもろぶたにご飯を広げて魚の切り身や野菜のみじん切りなどを乗せ、さらにそれを挟むように飯や具を乗せた押し寿司を作り、四角に切って食べたのが大村寿司の始まりとされる。
その後、大村では祭事や来客時のもてなし料理として定着していった。

>>大村寿司の詳細を読む

六兵衛(ろくべえ)

六兵衛とは、サツマイモを原料とした押し出し式の麺で、長崎県島原半島周辺と対馬で食べられている郷土料理。
江戸時代島原を飢饉が襲った際、深江村の名主「六兵衛」が保存食のサツマイモ粉を食べる方法として考案した事からこの名が付いたとされる。
「六兵衛突き」と呼ばれる穴を開けた鉄板を取り付けた板に生地を押し付けて、湯を沸かした釜の上で押し出しそのまま茹でる。

>>六兵衛(ろくべえ)の詳細を読む

一口香(いっこうこう)

一口香とは、水飴で練った小麦粉の皮で黒糖あんを包み焼いたもので、長崎県や愛知県に伝わる郷土菓子。小麦粉と水飴の皮はボーロ状で、中は空洞である事から「からくりまんじゅう」とも呼ばれる。また、黒糖あんの代わりに柚子ジャムを用いたあんや紫芋あん、抹茶あん等の様々なバリエーションがある。また、ソフトなタイプの一口香もある。
長崎県では一般的な駄菓子やお土産品として販売されている。

>>一口香(いっこうこう)の詳細を読む

いぎりす

いぎりすとは、乾燥させたイギス(紅藻類の海藻)を、米のぬか汁や大豆のゆで汁等を用いて煮溶かし、にんじんや魚、ピーナッツなどの具を練りこみ、ようかん状に固めたもので、長崎県島原地方や熊本県天草地方等に伝わる郷土料理。冠婚葬祭などハレの席でよく食べられている。
名前の由来は、材料である海藻「いぎす」がなまったものとされている。また、同系統の食品に「いぎす豆腐」「おきゅうと」などがある。

>>いぎりすの詳細を読む

ハトシ

ハトシとは、食パンの間にエビなどのすり身をはさんで油で揚げた郷土料理。
長崎は江戸時代より貿易を通じて中国と交流があり、それに伴って中国や東南アジアの料理も多く伝来した。
そのひとつであるハトシは明治時代に中国から伝えられ、一時期は家庭でも作られるほど普及したが、調理の手間がかかるなどの理由で徐々に作られることは少なくなっていった。
現在では、中華料理店のメニューや店頭で販売されている。また、本来のエビを使ったものの代わりに、魚のつみれ、豚肉、豚角煮などを使ったはさみ揚げも作られている。

>>ハトシの詳細を読む

卓袱料理(しっぽくりょうり)

卓袱料理とは、和食、中華、洋食(おもにオランダなど)が盛られたコース料理を大勢で囲んで食べるもの。別名「和華蘭料理(わからんりょうり)」とも呼ばれる、長崎に伝わる国際色豊かな宴会料理。
中国料理同様に円卓を囲み、大皿に盛られた料理を各自が自由に取り分け食べるのが卓袱料理の基本スタイル。

>>卓袱料理(しっぽくりょうり)の詳細を読む

からすみ

からすみとは、魚の卵巣を塩漬けし塩抜きをした後、天日干しをして乾燥させたもの。日本ではボラを使った長崎県産のものが有名。香川県ではサワラが使われる。
からすみの歴史はとても古く、昔からギリシャやエジプトで塩漬けにして食べられていた。日本には、江戸時代の初期に中国から長崎に伝わったとされている。
中国からの伝来当時はサワラで作られていたが、延宝3年(1675年)頃より、長崎県・野母崎方面でよく捕れるボラが使われるようになった。

>>からすみの詳細を読む

具雑煮(ぐぞうに)

具雑煮とは、だし汁に餅、鶏肉、魚、野菜類(ごぼう、山芋、れんこん、白菜、しいたけなど)、豆腐、蒲鉾、ちくわ等を入れて煮込んだ雑煮で、長崎県島原地方の郷土料理。
寛永14年(1637年)に起こった「島原の乱」の際、大勢の信者と共にろう城した天草四郎が、餅や付近の山海でとれた様々な材料を集め雑煮を炊いたのが起源とされている。これを元に文化10年(1813年)、初代糀屋(こうじや)喜衛ェ門が味付けを調節し考案したのが、現在の具雑煮の始まり。
現在では、お正月やお祝いなどの席で食べられたり、料理店のメニューとして出されている。
2007年、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に、長崎県の郷土料理として「卓袱料理」と共に選ばれた。

>>具雑煮(ぐぞうに)の詳細を読む

呉豆腐(ごどうふ)

呉豆腐とは、豆乳にくずや澱粉を混ぜて作った豆腐のひとつで、佐賀県や長崎県で食べられている郷土食。胡麻豆腐が発展して出来たものとされる。
食感はプリンの様なもちもち感が特徴で、九州地方特有のあまくちしょう油や、ごましょう油、わさびしょう油などで食す。
昭和初期、大豆を買い付けに長崎を訪れた有田の商人が、中国人からくずを使った豆腐の作り方を伝授されたのが始まりと言われる。

>>呉豆腐(ごどうふ)の詳細を読む

うつぼ料理

うつぼは、ゼラチン質を多く含み旨味があるものの、小骨が多いことからさばくのが難しく、高知県や五島列島、和歌山県の正月料理向けなど、日本ではごく一部地域でのみ食べられている。代表的なうつぼ料理は、うつぼの唐揚げやうつぼのタタキなどで、その他にもうつぼの刺身、うつぼの兜煮、うつぼの干物、うつぼの煮凝り、うつぼのスープなどで食べられている。

>>うつぼ料理の詳細を読む