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愛媛県の郷土料理

愛媛県の郷土料理に関する郷土料理情報を掲載しています。詳細を読むからその料理の詳細情報を見ることができます。

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宇和島鯛めし

宇和島鯛めしとは、宇和海で捕れた新鮮な鯛の刺身を、しょう油、みりん、玉子、ごま、だし汁などで作ったタレに漬け、温かいご飯にかけ薬味と共に食べる宇和島地方の郷土料理。
炊き込みの鯛めしと違い、魚の新鮮さを生かした全国でも珍しい料理。宇和海を行き来していた伊予水軍が船上で食べていた料理が起源と言われ、その後漁師の間で船上料理として受け継がれた。
2007年、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に、愛媛県の郷土料理として「じゃこ天」と共に選ばれている。

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栗タルト

栗タルトとは、焼いたカステラ生地に栗の入ったあんを巻いて作るロールケーキ状のもので、愛媛県松山市の郷土菓子。一般的なタルトといえば、皿状にした生地にフルーツなどを盛り付ける焼き菓子のイメージが強いが、愛媛県ではこのロールケーキ状のお菓子を指す。
起源は1647年(正保4年)、松山藩主・松平定行により長崎から伝えられた事から。元々は、カステラの中にジャムが入った南蛮菓子だったが、松平定行により現在のあん入りのタルトが考案されたと考えられている。その後、久松松平家の家伝とされ、明治以降、松山の菓子司に技術が伝わり愛媛銘菓となった。

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いもたき

いもたき(または、いもだき)とは、その名の通り「いも」を「炊く」事で、河川敷等の屋外で大勢で宴会などを行いながら食べる鍋料理の事。
具材は里芋や鶏肉が一般的だが、家庭や地域によって様々。
その発祥は、秋の社日に土地の神に新芋を供え、その年の豊作を祈願する風習が由来とされる。大洲市より始まったと伝えられるが、大洲市のものは、藩政時代に行われていた「お籠り」と呼ばれる親睦行事が起源とされている。現在では南予を中心とした愛媛県内でも広く行われ、秋のお月見シーズンの風物詩となっている。

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いぎす豆腐

いぎす豆腐とは、海草の一種「いぎす」を生大豆粉と共に煮溶かし、しょう油などで味をつけて冷やし固めたもので、愛媛県今治市など瀬戸内海地方に伝わる郷土料理。地方によっては単に「いぎす」と呼ばれることもある。
具材は、えびや煮干し等の魚介類、にんじんやごぼう等の野菜類の他、こんにゃくやひじきなど様々で、味付けもしょう油や酢味噌など、地域や各家庭で大きく異なる。

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伊予さつま(いよさつま)

伊予さつまとは、愛媛県の宇和島市内や松山市内各地でみられる、魚と味噌を使った郷土料理。単に「さつま」や「佐妻(さつま)汁」と呼ぶ事もある。
おろした魚をすりつぶし軽く焼いた後、焼き味噌に加えて再度焼く。それを煮だし汁で溶き、味を付けたこんにゃくやきゅうりを混ぜご飯や麦飯の上にかけて、刻みネギや柚子などの薬味を散らして食べる。
伊予さつまの発祥は、その名のとおり薩摩から伝わったという説や、江戸時代に南宇和郡の漁村で考案されたという説などがある。
魚の代わりにいりこを使った冷や汁など、愛媛県各地で様々なバリエーションがある。

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しょうゆ餅

しょうゆ餅とは、米粉にしょう油と砂糖を入れて練り上げ、丸めて蒸した松山市の郷土菓子。ういろうに似ているが、しょう油を入れるのが特徴。
元禄時代、ひな祭りの桃の節句の際に松山城下の武家町家で米粉としょう油を原料にして餅を作り、各家庭でお雛様にお供えしたのが始まりとされている。後に五色の色付けをしたしょう油餅がお土産物としても売られるようになった。
現在でもお土産品として知られ、風味はしょうが味が一般的だが、他にもシナモンや、しょう油を入れないものなど各店舗により様々なバリエーションがある。

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ふくめん

ふくめんとは、千切りにし鍋で空いりしたこんにゃくをしょう油、だし汁、砂糖、みりん等で味付けしお皿に盛り付け、その上から紅白のそぼろや、ねぎのみじん切り、細かく刻んだみかんの皮など敷きつめて色鮮やかに盛り付けたもの。愛媛県宇和島市周辺の郷土料理。
呼び名には諸説あり、こんにゃくを具材で覆い隠すように盛り付けることから「ふくめん」と呼ばれるようになったとされる説や、こんにゃくを切ることを「ふくめ」と言う事からとの説がある。

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ふぐざく

ふぐざくとは、ふぐの白身や皮などを細切れにし、その上にカワハギの肝、ねぎ、ワケギなどを乗せた、愛媛県新居浜市発祥の郷土料理。ポン酢や紅葉おろしで食べる。
昭和14年頃、新居浜市の料亭「波満蝶」の初代店主が、ふぐ料理を作っている間にお客を待たせないためのお通しとして出したのが始まり。ザクザクと刻んで混ぜ合わせていることから「ザク」と呼ばれるようになったとされる。
現在では、市外でも徐々に見られるようになってきている。

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せんざんき

せんざんきとは、愛媛県今治市や新居浜市に伝わる鶏の骨付き唐揚げの事。「ざんき」と呼ぶ場合もある。通常のから揚げよりも、やや大きめにぶつ切りにしているのが特徴。
江戸時代より300年の歴史がある郷土料理で、元々はキジの肉を使っていた。現在のスタイルとなったのは1930年代からで、鶏料理の際に残った骨付き肉にタレを付けて揚げたのが始まりとされる。
その呼び名は諸説あり、中国語で骨付鶏のから揚げを意味する「軟炸鶏(エンザーチ)」、または骨なし鶏のから揚げを意味する「清炸鶏(チンザーチ)」に由来するとされる。
料理名やスパイス類を多く使っている事などからすると、中華料理に何らかの影響を受けているとされる。

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じゃこ天

じゃこてんとは、宇和海で捕れた新鮮な地魚の骨や皮をすりつぶし、扁平または団子状に形を整えて油で揚げた魚の加工品で、愛媛県南予地方の海岸部に伝わる名産品。
地域により「じゃこてんぷら」「皮てんぷら」「てんぷら」とも呼ばれる。使われる魚はホタルジャコが最適とされる。
煮物、お吸い物、サラダ、カレーの具材として使ったり、揚げたてをそのままおやつとして食べる。

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おいり

おいりとは、香川県西讃地方や愛媛県東部に伝わる和菓子で、餅米から作られる「あられ」の一種。「おいり豆」とも呼ばれる。
直径 1cm ほどの玉状で、桃色、緑、白、青、紫、オレンジなど様々な色がある。いわゆる「ひなあられ」に似ているが甘さは控えめ。
お土産品として販売されている他、結婚式の引き出物として出されたり、嫁入り先のご近所へのあいさつ回りで配られる事も多い。

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水軍鍋(すいぐんなべ)

水軍鍋とは、瀬戸内海の魚介類と海草をふんだんに使い、昆布などを使った出汁で煮込んだ鍋料理。広島県尾道市や愛媛県今治市周辺で食べられている。〆に麦飯を入れて雑炊にするのが水軍流。
室町時代から戦国時代にかけて因島を拠点に活躍した海賊・村上水軍が出陣する際、必勝祈願と士気向上のために食べていたのがその発祥とされる。特に「八方の敵を喰う」という意味で、タコは必ず入れたと伝えられる。

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鯛素麺(たいそうめん)

鯛素麺とは、1尾の鯛を姿煮にしたものと茹でた素麺を一緒に大皿へと盛りつけ、鯛の煮汁をつけ汁、またはかけ汁として食べるもので、岡山県、広島県、愛媛県、大分県などなど瀬戸内海沿岸地域を中心に食べられている郷土料理。鯛麺(たいめん)とも呼ばれる。
鯛が盛り付けられている事から縁起物の料理として出される事が多く、結婚式や年祝い、上棟式などでよく食べられる。
広島の鯛素麺は、縁起担ぎのため鯛の身に切れ込みを入れない。

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蛸飯(たこめし)

蛸飯とは、タコとご飯を一緒に炊き込む、あるいは煮たタコをご飯と混ぜ合わせて作る郷土料理。
愛媛県、香川県、広島県、岡山県、兵庫県など、瀬戸内海周辺を中心とした地域の他、茨城県でも太平洋のタコを用いて食べられている。

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