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大分県の郷土料理

大分県の郷土料理に関する郷土料理情報を掲載しています。詳細を読むからその料理の詳細情報を見ることができます。

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かるかん

かるかんとは、米の粉、砂糖、山芋などの原料に水を加えて蒸したもので、主に鹿児島県で食べられている九州名物の郷土菓子。弾力性のある白いスポンジが特徴。
名前の由来には諸説があるが、漢字で「軽羹」と表記する通り「軽い羹」という意味から来ているとされる。
その発祥は、1686年から1715年にかけての江戸時代中期。薩摩藩では原料の山芋が藩内のシラス台地で自生し、琉球や奄美群島の砂糖も入手しやすかった事から、同じく鹿児島県の郷土菓子「ふくれ菓子」を元に作られたと言われている。

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ブリのあつめし

ブリのあつめし(温飯)とは、大分県佐伯市に伝わる郷土料理。ブリを一口大に切り、しょう油、酒、砂糖で作るタレを掛けてどんぶり飯に乗せ、お好みでだし汁かお茶をかけて食べる。また、ネギ、胡麻、生姜、青じそ、わさび、ニンニク等の薬味と一緒に食べるのが一般的。魚はサバ、カツオ、アジ等も使われる場合もある。
元々は、漁師が船の上で保存食として食べていた漁師料理。別名で「りゅうきゅう」と呼ばれている通り、琉球の漁師から伝えられたと言われる。

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ごまだしうどん

ごまだしうどんとは、焼いたエソ類の魚の身、胡麻、しょう等を混ぜすり潰して作る「ごまだし」を湯に溶いて作るうどんの事で、大分県佐伯市地方に伝わる郷土料理。
うどんの玉にごまだしを乗せお湯を掛けるのが一般的な食べ方。うどんの他、そうめんなど他の麺類に使ったり、ご飯などを使った他の料理のトッピングや調味料として利用されることもある。ごまだしは夏は1週間、冬は1ヶ月程保存がきく。

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地獄蒸し

地獄蒸しとは、温泉から噴出する蒸気熱を利用した加熱調理器「地獄釜(じごくがま)」を使った調理の事。野菜類や魚介類などの食材をざるなどに乗せ、地獄釜から噴出する蒸気で加熱調理する。 大分県別府市の鉄輪(かんなわ)温泉の自炊型宿泊施設などでは地獄釜が備えてある場合が多い。また、観光地の売店などで店頭に地獄釜が備えられている所では、温泉卵やプリン、豚まんなどを地獄釜で蒸して販売している。

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頭料理(あたまりょうり)

頭料理とは、魚の骨と鱗以外の部分(頭、内臓、皮など)を茹で水にさらし、紅葉おろしやネギなどを入れた三杯酢につけて食べるもので、大分県竹田市に伝わる郷土料理。
起源は江戸時代初期。当時、魚は臼杵や佐伯から竹田まで運ばれており大変貴重なものだった為、通常は捨てられる魚の頭や内臓、皮の部分も無駄なく食べられるようにこの料理が考案されたとされる。
現在では、お正月や祭事などで食べられたり、竹田市の料理店や旅館などで出される事も多い。

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とり天

とり天とは、鶏肉の天ぷらの事で大分県の郷土料理。「鳥天」「鶏天」と表記される場合もある。
鶏肉の骨を取って適度な大きさに切り分け、鶏卵と水で溶いた小麦粉で作った天ぷら衣をまぶして油で揚げて作る。鶏肉はもも肉や胸肉、またはささみのみを用いる場合もある。ももなど脂肪が多い部分を使った場合は風味が濃厚で、胸やささみなど脂肪が少ない部分はあっさりした風味に仕上る。

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やせうま

やせうまとは、小麦粉の生地をちぎって作った平らな団子を茹でたものに、きな粉と砂糖(または黒砂糖)をまぶした大分県の郷土銘菓。「痩馬(やせうま、やしょうま)」「八瀬馬」とも表記される。
そのまま、もしくは冷やして食べる。また、これを野菜類と一緒に味噌仕立ての汁で煮立てたものが、同じく大分県の郷土料理として知られる「だんご汁」となる。

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城下(しろした)かれい料理

城下かれいとは、大分県速見郡日出町の別府湾で主に獲れる「マコガレイ」の通称で、日出町にかつて存在した日出城(暘谷城)城下の海で獲れる事からこう呼ばれるようになった。
城下かれいは、この付近の海中の環境上泥臭さがなく、身は肉厚だが味は淡白なのが特徴。
江戸時代には武士しか食べることができず、また将軍への献上品ともされていた事から、古くより高級魚として珍重されていたとされる。
現在では、毎年5月に日出町で「城下かれい祭り」が開催されている。

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きらすまめし

きらすまめしとは、魚の切身や野菜をしょう油などで味付けし「おから」で和えたもので、大分県臼杵市の郷土料理。
その名前から米料理と思われがちだが、「きらす」と「まめし」の二つの言葉を合わせたもので、「きらす」は「おから」、「まめし」は「まぶす」を意味する方言である事から、「おからをまぶしたもの」という意味になる。
元々は、魚をおろした後や刺身にした後の切れ端とおからで作られた料理で、質素倹約の料理法として江戸時代に生まれたとされる。

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黄飯(きめし/おうはん)

黄飯とは、「くちなし」で色を付けた黄色いご飯の事で、大分県臼杵市に伝わる郷土料理。愛知県、 静岡県にも同様のものがある。
乾燥したくちなしの実に刻み目を付けて水につけ、黄色に染まったその水でお米を炊いて作る。根菜や白身の魚類(エソなど)を具にした「加薬(かやく)」と呼ばれる汁と一緒に食べるのが一般的。
江戸時代、財政が困窮した臼杵藩で慶事に出す料理として、赤飯の代わりに考案されたと言われる。

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だんご汁

だんご汁とは、小麦粉を練って作った生地をちぎってだんご状にしたものを、味噌(またはしょう油)仕立ての汁に入れて煮立てた大分県の郷土料理。
具材には、ごぼう、にんじん、しいたけ、しめじ、里芋、豚肉などが入り「豚汁」に似ている。地域によっては「だご汁」「ほうちょう」と呼ぶところもある。
また、団子をきな粉と砂糖でまぶすと「やせうま」となる。

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がめ煮

がめ煮とは、骨付き鶏のぶつ切りと、大根、里芋、人参、ごぼう、れんこん、たけのこ、こんにゃく等を一緒にしょう油味でじっくりと煮込んだもので、福岡県ほぼ全域に伝わる郷土料理。別名「筑前煮」。また、「鶏肉を炒りつけて煮る」ことから「炒り鶏(いりどり)」と呼ばれる事もある。
文禄の役の際、朝鮮に出兵した兵士が当時「泥亀」と呼ばれていた「すっぽん」とあり合せの材料を煮込んで食べたのが発祥とされる。そこから「がめ煮」と呼ばれるようになったと言われるが、名前の由来には諸説あり、様々な材料を「寄せ集める」事を博多弁で「がめくり込む」と言う事から名付けられたという説もある。

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ふく料理

山口県下関を代表する味覚「ふぐ」は、地元では3000年以上も前から食べられてきたと言われる。
山口県や九州などでは、「ふぐ」の事を濁らず「ふく」と呼んでおり、これは「福」を招くように、または「ふぐ」では「不遇」を連想させ縁起が悪い事などに由来するとされている。
ふぐは冬が最も旬と言われるが、現在は養殖が行われていたり、冷凍技術が発達している事から年間を通じてふぐ料理を味わうことが出来る。
その食べ方は、刺身、ふぐ鍋、唐揚げ、雑炊、白子、ひれ酒など、様々な調理方法で食されている。

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うずみ

うずみとは、広島県東部の福山地方に伝わる郷土料理。大分県、島根県でも食べられている。汁に具やご飯を「埋める(うずめる)」という言葉から「うずみ」と呼ばれるようになった。
具には、小エビや白身魚、豆腐、ねぎ、里芋、人参、ごぼうなどが使われる。秋には旬の松茸を加える場合もある。
うずみの由来については、1619年、福山藩初代藩主・水野勝成が倹約政治を行ったため、一般庶民は贅沢品とされた鶏肉やエビなどの具をご飯で隠しながら食べていた事からという説や、忙しい農耕期に早く食事が出来るように、汁にご飯を入れてかき込んで食べていた事からという説など、諸説伝えられている。

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鯛素麺(たいそうめん)

鯛素麺とは、1尾の鯛を姿煮にしたものと茹でた素麺を一緒に大皿へと盛りつけ、鯛の煮汁をつけ汁、またはかけ汁として食べるもので、岡山県、広島県、愛媛県、大分県などなど瀬戸内海沿岸地域を中心に食べられている郷土料理。鯛麺(たいめん)とも呼ばれる。
鯛が盛り付けられている事から縁起物の料理として出される事が多く、結婚式や年祝い、上棟式などでよく食べられる。
広島の鯛素麺は、縁起担ぎのため鯛の身に切れ込みを入れない。

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梅びしお

梅びしおとは、裏ごしした梅干に砂糖を加えて煮込んだ、甘辛く酸味のある調味料の事。和えるなどして、様々な料理に使用される。

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