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山口県の郷土料理

山口県の郷土料理に関する郷土料理情報を掲載しています。詳細を読むからその料理の詳細情報を見ることができます。

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おばいけ

おばいけ(尾羽毛)とは、鯨の肉の中で最も美味しいとされる、身と尾の間の部分の肉を指す。刺身として、そのまま酢味噌などをつけて食べる事が多い。
また、おばいけを塩漬にし薄く切って熱湯をかけ、冷水でさらしたものを「さらしくじら」と言い、「おば雪」「花くじら」とも呼ばれる。こちらも同様に酢味噌で食べられる。
節分におばいけの大きいものを食べると、1年を元気に過ごす事ができると伝えられている。

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ウニ料理

旬は春から秋にかけて、特に初夏のものは最も品質が良いとされる「うに」。生で刺身として、殻に載せて炭火などで焼いて焼きうにとして、湯通しをしてお吸い物の具として食べられる他、から揚げ、寿司ネタ、ウニ丼、パスタソース、すき焼きなどでも食べる。山口県では、萩名物の「うにめし」が有名。
うにの種類の中でも、特に「バフンウニ」「エゾバフンウニ」「アカウニ」「ムラサキウニ」「シラヒゲウニ」などが食用とされる。普段食べている部分は、うにの生殖腺(精巣・卵巣)。加工品は「雲丹」と表記。

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飛龍頭(ひりょうず)

飛龍頭とは、豆腐を小魚のミンチ等と混ぜ合わせ、丸く形を整え油で揚げた天ぷら料理。いわゆる「がんもどき」の関西や中国地方の呼び方。
約250年程前、大畠町(現・柳井市)の漁師が、長崎の町人から伝えられたのが発祥とされる。
「飛龍頭(ひりょうず)」という呼び方は、小麦粉と卵を混ぜ合わせて油で揚げたお菓子をポルトガル語で「Fillos(フィリョース)」と言う事から、それが訛ったものと言う説がある。

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バリそば

バリそばとは、太めの中華麺を揚げ、その上にキャベツ、たけのこ、椎茸、きくらげなどの野菜類をたっぷり入れ、緩めのとろみを付けた鶏がらベースのスープをかけて食べる麺料理で、山口市とその周辺で食べられている郷土料理。長崎名物の「皿うどん」の「あん」を緩めにし、麺を太くしたようなもの。
スープで麺を柔らかくして、酢または酢しょう油、ポン酢などをかけて食べるのが一般的。
戦後、台湾の麺料理を参考に作られたとされ、山口市にある「春来軒」が元祖と伝わる。名前は、揚げた麺が「バリバリ」している、または食べる時の音が「バリバリ」する事に由来する。現在では、湯田温泉のご当地グルメとして知られるようになってきている。

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岩国茶がゆ

岩国茶がゆとは、番茶を煎じた中にお米を入れて炊き上げたもの。あっさりとした番茶独特の風味と味わいがお米にしみ込んだ、シンプルな郷土料理。
発祥は約400年ほど前。関ヶ原の戦の後、当時の岩国藩の厳しい情勢の下、米の節約をするための食事として食べられるようになったと言われている。

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瓦そば(かわらそば)

瓦そばとは、熱した瓦に茶そばや肉、錦糸卵などの具を盛り付け、麺つゆで食べるそば料理で、山口県下関市豊浦町の郷土料理。川棚温泉の旅館などを中心に食べられている。
西南戦争の際に薩摩軍の兵士たちが、野戦の合間に瓦を使って野草、肉などを焼いて食べていたという話を参考に、1961年(昭和36年)に高瀬慎一が考案したとされる。
地元の各家庭では瓦を使う事はほとんどなく、フライパンやホットプレートで調理して食べる。

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岩国寿司(いわくにずし)

岩国寿司とは、山口県岩国市周辺で食べられる押し寿司のひとつ。地元では「角ずし」、または「殿様寿司」とも呼ばれる。
一度に3升から1斗入る大きな箱桶の中に、サワラやアジなどの魚の身をほぐして混ぜ込んだ酢飯を入れ、青菜、れんこん、椎茸、錦糸卵、エビなどを上から乗せて、これを何層にも重ね上から重石を押して作る。見た目はちらし寿司風。層の合間にはバショウやハスの葉を用いるのが特徴。
大きな桶を用いるため、一度に何十人前分を作る事が出来る。食べる際はそれを切り分ける。

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けんちょう

けんちょうとは、薄切りの大根と適度な大きさに崩した豆腐を油で炒め、しょう油、みりん、日本酒、砂糖などで味付けして汁気がなくなるまで煮たもので、山口県に伝わる冬の郷土料理。「けんちょう煮」「けんちょう炊き」とも呼ばれる。けんちょうを汁気の多いまま仕上げて「けんちょう汁」として食べる地域もある。
大根と豆腐が基本の具材だが、にんじん、油揚げ、里芋、こんにゃく、干し椎茸などを入れる事も多い。味付けには、だし汁やだしの素を加える事も多く、また、味噌仕立てにする地域もある。

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ふく料理

山口県下関を代表する味覚「ふぐ」は、地元では3000年以上も前から食べられてきたと言われる。
山口県や九州などでは、「ふぐ」の事を濁らず「ふく」と呼んでおり、これは「福」を招くように、または「ふぐ」では「不遇」を連想させ縁起が悪い事などに由来するとされている。
ふぐは冬が最も旬と言われるが、現在は養殖が行われていたり、冷凍技術が発達している事から年間を通じてふぐ料理を味わうことが出来る。
その食べ方は、刺身、ふぐ鍋、唐揚げ、雑炊、白子、ひれ酒など、様々な調理方法で食されている。

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ちしゃもみ

ちしゃもみとは、チシャレタスを塩、または酢揉みし、味噌かしょう油で和え、炒ったちりめんと胡麻を散らしたもの。広島県、山口県、岡山県、香川県などで、お惣菜として食べられる庶民的な夏の郷土料理。ちりめんの代わりに、焼いた塩鯖や缶詰等も使われる。
北広島町がチシャレタスの一大産地のため、周辺でよく食べられている。山口では「ちしゃなます」とも呼ばれる。

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ぼたん鍋

ぼたん鍋とは、薄切りにした猪肉と野菜類を一緒に煮て食べる鍋料理で、兵庫県丹波篠山地方に伝わる冬の郷土料理。味付けは地方により異なるが、味噌仕立てや醤油仕立てなどが多い。猪肉は、煮込むほど柔らかくなり旨みが増すのが特徴。
「ぼたん」と呼ばれるのは、お皿に猪肉を盛りつけた様子が牡丹の花を思わせる事からと言われる。
猪肉は古くは縄文時代よりよく食べられていた食材であり、ぼたん鍋の発祥は明治時代の軍隊食とされる。

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いとこ煮

いとこ煮とは、大根、人参、里芋などの根菜類や、ごぼう、こんにゃく、油揚げなどを煮たものに小豆を加えて、味噌やしょう油などで味付けしたもの。新潟の他、福島、山形、富山、石川、山口、香川などでも食べられる郷土料理で精進料理のひとつ。
その起源は古く、1643年版の「料理物語」に既に登場している。その名の由来は諸説あり、具材を煮るのに時間がかかるものから先に入れ、おいおい(甥々)追加していく事から従兄弟(いとこ)煮になったという説や、年中行事の際に作られるお事煮が訛って「いとこ煮」になったという説もある。
浄土真宗の開祖で、北陸に縁のある「親鸞」の命日である11月27日の前7日間に営まれる「報恩講」で必ず食べられる。

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のっぺい汁

のっぺい汁とは、里芋、人参、大根、こんにゃく、れんこんなどの野菜類に鶏肉を加えだし汁で煮込んだとろみのある汁物。冷やして食べるのが一般的だが温かくしても美味しい。各家庭や地域によるバリエーションも豊富で、新潟の名産品である鮭やイクラをいれる場合もある。2007年、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に、新潟県の郷土料理として「笹寿司」と共に選ばれている。

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饅(ぬた)

ぬた(または酢味噌和え)とは、野菜類や魚介類、海藻類などを、酢味噌やからし酢味噌で和えた郷土料理で、膾(なます)のひとつ。
ぬたの味付けには甘みや色味の点から、米麹が多く含まれた白味噌を使うのが一般的。この味噌に酢、砂糖、からしなどを混ぜて作る。
代表的な具材としては、野菜類にはわけぎなどのねぎ類、魚類にはマグロの赤身やイカ、いわし、貝類には青柳や赤貝、海藻類にはわかめ等が使用される。
また、ねぎ類の他にもラッキョウ、ニラ、にんにくなども使われる場合がある。脂肪の少ない鶏の胸肉、ササミを霜降りにしたものも良く合う。

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