しもつかれ
しもつかれとは、鮭の頭と野菜の切り屑などを大根おろしと混ぜ酒粕で煮込んだもので、栃木県、群馬県、茨城県など北関東地方に伝わる伝統の郷土料理。「しみつかり」「しみつかれ」「すみつかれ」などとも呼ばれる。
栃木では初午の日(旧暦2月)の「初午」の日に、各家庭で作って赤飯と共に稲荷神社に供え、家中の無病息災を祈ってからこれを食べる行事食の風習が鎌倉初期から伝えられている。
新巻鮭の頭、節分に撒いた残りの大豆を煎ったもの、目の粗いおろし器(鬼おろし)で粗くすり下ろした大根、人参、その他の余り物を細切れにした具材を、酒粕と共に厚手の鍋で煮込む。地域によっては油揚げを入れることもある。調味料は一切用いず、鮭や酒粕の量で味を整えるのが一般的だが、しょう油などで味付けする場合もある。
地域によってさまざまな食べ方があり、温めて食べたり冷まして食べる事もある。また、そのまま食べたり、ご飯にかけて食べる事もある。更に一度煮あがったしもつかれには再度温めなおすなどせず土間など涼しい場所で保管し、表面が凍ったものを温かいご飯と一緒に食べるのが最もおいしい食べ方とされている地域もある。
しもつかれの発祥は諸説あるが、「宇治拾遺物語」「古事談」などの説話にも記述されている「酢むつかり」を起源とする説が有力。
2007年、農林水産省により農山漁村の郷土料理百選に、栃木県の郷土料理として「ちたけそば」と共に選ばれている。
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しもつかれのレシピ・作り方
しもつかれのレシピや作り方を紹介します
材料 (4人分)
1.塩鮭の頭(1/2個)は一度茹でて、流水で洗い流し、臭みが消えるまで水にさらしておく。
2.再度茹で、そのまましばらく置く。
3.大根(1本)と人参(1本)は、すりおろして鍋に入れ火にかける。
4.大根と人参が柔らかくなったら、鮭の頭を加える。
5.そのまま3~4時間程じっくり煮込む。鮭が柔らかくなったら硬い骨を取り除く。
6.煎った大豆(100g)と油あげ(4枚)を加える。
7.お好みで塩、しょう油、酒粕、味噌などで味を整えて出来上がり。
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