鎌倉のけんちん汁(建長汁)

けんちん汁は、大根、にんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、崩した豆腐などを油で炒め、昆布や干し椎茸のだしで煮て、塩と醤油で整える具だくさんの汁物です。鎌倉の建長寺では『建長汁』と書き、肉や魚を使わない精進料理として伝えています。 全国の家庭では鶏肉、豚肉、かつおだし、味噌を使う型もありますが、それらを建長寺の精進型と同じにしません。豆腐を崩すこと、根菜を油で炒...

崩した豆腐と根菜を澄んだ醤油だしで煮る鎌倉のけんちん汁の図鑑イラスト
料理の特徴を伝えるイメージイラスト

基本情報

名称鎌倉のけんちん汁(建長汁)
地域神奈川県
広域エリア関東
分類汁物
購入・取り寄せ楽天市場で検索可能
最終更新2026-08-13

どんな料理?

けんちん汁は、大根、にんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、崩した豆腐などを油で炒め、昆布や干し椎茸のだしで煮て、塩と醤油で整える具だくさんの汁物です。鎌倉の建長寺では『建長汁』と書き、肉や魚を使わない精進料理として伝えています。

全国の家庭では鶏肉、豚肉、かつおだし、味噌を使う型もありますが、それらを建長寺の精進型と同じにしません。豆腐を崩すこと、根菜を油で炒めること、澄んだ汁が鎌倉型を理解する手掛かりです。

由来・背景

文化庁の建長寺調査では、大根などの根菜と青味、ごま油を主材料とし、接心やもてなしに用いる料理として記録されています。落とした豆腐を拾い、修行僧全員へ行き渡るよう崩して汁へ入れたという話は、寺に伝わる由来譚です。

名称には、建長寺の『建長汁』がなまったという説のほか、中国由来の精進料理『巻繊』に結び付ける説があります。どちらかを唯一の確定語源とは断定せず、建長寺で長く伝承されている事実と、語源説を分けます。

現地での位置づけ

建長寺そのものには参拝者向けの常設食事施設がないため、鎌倉で探す場合は建長汁を掲げる寺周辺の飲食店へ提供日を確認します。一般の和食店で『けんちん汁』を頼むと、肉や魚のだしを使う場合があります。

寺の精進型を体験したい場合は、動物性だしの有無、豆腐の崩し方、味噌仕立てか澄ましかを確認します。全国のけんちんそば・けんちんうどんは、この汁を麺のつけ汁や掛け汁へ展開した別の食べ方です。

食べ方・楽しみ方

熱いうちに、まず汁をすすって椎茸と昆布、ごま油の香りを確かめ、次に豆腐と根菜を一緒に食べます。里芋と大根は熱を保つため、少し割って冷ましてから口へ運びます。

精進型では根菜のうま味が主役です。七味や柚子皮は最初から多く入れず、薄い醤油味を確かめてから少量加えます。作り置きは素早く冷まし、冷蔵して十分に再加熱します。

家庭での楽しみ方

4人分なら木綿豆腐150gを水切りし、大根150g、にんじん60g、ごぼう50g、里芋150g、こんにゃく100gを食べやすく切ります。ごま油大さじ1で根菜と崩した豆腐を炒め、昆布・干し椎茸だし800mlで煮て、醤油大さじ1、塩小さじ1/2程度で整えます。

参考・出典

よくある質問

けんちん汁に肉は入りますか?

建長寺の精進型は肉や魚を使いません。全国の家庭料理には鶏肉や豚肉を入れる型もあります。

けんちん汁は味噌汁ですか?

鎌倉の代表的な型は塩と醤油の澄まし仕立てです。地域や家庭によって味噌を使う例もあります。

建長寺が発祥ですか?

建長寺では長く建長汁として伝承されています。ただし名称には巻繊由来説もあり、唯一の発祥・語源としては断定できません。

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