丸子のとろろ汁

丸子のとろろ汁は、静岡市丸子宿で受け継がれる、自然薯をみそ仕立てのだしでのばして麦飯にかける料理です。単なる山かけ飯ではなく、粘りの強い自然薯を泡を含むほど滑らかにし、温かな麦飯となじませる点に特徴があります。 『汁』と呼んでも、具が浮く吸い物ではありません。すりおろした自然薯に少しずつだしを合わせた、とろりと流れる濃度の汁で、素朴な麦飯を香り豊かな一膳に変...

粘りの強い自然薯のみそ仕立てと麦飯を描いた丸子のとろろ汁の図鑑イラスト
料理の特徴を伝えるイメージイラスト

基本情報

名称丸子のとろろ汁
地域静岡県
広域エリア中部
分類その他
購入・取り寄せ楽天市場で検索可能
最終更新2026年8月13日

どんな料理?

丸子のとろろ汁は、静岡市丸子宿で受け継がれる、自然薯をみそ仕立てのだしでのばして麦飯にかける料理です。単なる山かけ飯ではなく、粘りの強い自然薯を泡を含むほど滑らかにし、温かな麦飯となじませる点に特徴があります。

『汁』と呼んでも、具が浮く吸い物ではありません。すりおろした自然薯に少しずつだしを合わせた、とろりと流れる濃度の汁で、素朴な麦飯を香り豊かな一膳に変えます。

由来・背景

丸子は東海道の宿場で、とろろ汁は旅人の滋養食として知られました。文化庁の日本遺産資料は、丸子の丁子屋を静岡県に現存する最古の飲食店とし、みそ汁で自然薯をのばす料理を当地の特色として紹介しています。

丁子屋は1596年創業を掲げ、歌川広重の『東海道五十三次』丸子にもとろろ汁の茶屋が描かれます。松尾芭蕉の句など文学・絵画の記憶と、現在も食べられる料理が同じ場所で重なるのが丸子の価値です。

現地での位置づけ

丁子屋では静岡在来の自然薯を用い、卵を加えてふわりとすり、かつおだしと自家製みそで調えたとろろ汁を麦飯に合わせます。店や家庭により、卵の有無、みその種類、だしの濃さは異なります。

自然薯は長芋より水分が少なく、香りと粘りが強い山芋です。『とろろ汁』の商品や料理を選ぶ際は、自然薯か長芋か、みそ仕立てか醤油仕立てかを見ると丸子らしさを判断できます。

食べ方・楽しみ方

麦飯を茶碗に軽く盛り、とろろ汁をたっぷりかけて、かき込むように味わいます。最初は薬味を控え、自然薯の土の香り、みそ、かつおだし、麦の食感を確かめます。

青ねぎ、海苔、わさびは少量ずつ途中から加えます。粘りが強いため、熱い麦飯と合わせても急いで飲み込まず、よくかんで食べます。

家庭での楽しみ方

自然薯の皮をよく洗い、かゆみを避けるため手袋を使ってすり鉢ですりおろします。冷ましたみそ仕立てのだしを少量ずつ加え、すりこ木で空気を含ませながら流れる濃度までのばし、炊いた麦飯にかけます。熱いだしを一度に入れると粘りと香りを損ねます。

食べられる店・買える場所

  • 丁子屋静岡県静岡市駿河区丸子

    1596年創業を掲げる丸子のとろろ汁の老舗です。待ち時間、休業日、料理内容は公式サイトで確認してください。

参考・出典

よくある質問

丸子のとろろ汁は普通のとろろご飯と何が違いますか?

粘りの強い自然薯を、かつおだしとみそで流れる濃度までのばし、麦飯にかけるのが代表的な形です。

自然薯と長芋は同じですか?

同じヤマノイモ類ですが別の性質を持ちます。自然薯は一般に水分が少なく、粘りと香りが強いため、だしでのばしても存在感が残ります。

とろろ汁は温かい料理ですか?

温かな麦飯に、熱過ぎないとろろ汁をかけて食べます。とろろを煮立てる汁物ではありません。

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