愛媛・南予の伊予さつま(さつま汁・さつまめし)

伊予さつまは、焼いた魚の身を麦味噌とすり合わせ、魚の骨などから取っただしでのばし、麦飯や温かいご飯へかける愛媛県南予の郷土料理です。名前に反して、鹿児島のさつま揚げや、鶏肉と根菜を煮る鹿児島のさつま汁とは別の料理です。 宇和島や愛南では鯛、アジ、エソなど身近な魚を使い、ねぎ、ごま、みかんの皮などを薬味にします。冷たい、または常温に近い汁をご飯へかけるため、食...

焼き魚と麦味噌の汁を麦飯へかける愛媛・南予の伊予さつまの図鑑イラスト
料理の特徴を伝えるイメージイラスト

基本情報

名称愛媛・南予の伊予さつま(さつま汁・さつまめし)
地域愛媛県
広域エリア四国
分類汁物
購入・取り寄せ楽天市場で検索可能
最終更新2026-08-14

どんな料理?

伊予さつまは、焼いた魚の身を麦味噌とすり合わせ、魚の骨などから取っただしでのばし、麦飯や温かいご飯へかける愛媛県南予の郷土料理です。名前に反して、鹿児島のさつま揚げや、鶏肉と根菜を煮る鹿児島のさつま汁とは別の料理です。

宇和島や愛南では鯛、アジ、エソなど身近な魚を使い、ねぎ、ごま、みかんの皮などを薬味にします。冷たい、または常温に近い汁をご飯へかけるため、食欲が落ちる夏にもさらりと食べられます。

由来・背景

愛媛県の水産資料は、焼いたアジの身と麦味噌をすり、魚の骨から取っただしでのばす作り方を紹介しています。一方、文化庁の調査では、県内で使う魚は鯛、コズナ、エソ、アジ、カマス、イワシ、川魚、いりこなど地域ごとに異なると整理されています。

『さつま』の語源には、薩摩から伝わった、薩摩出身者から教わったなど複数の伝承がありますが、確定した一説としては扱えません。現在は『伊予さつま』『宇和島さつま』『さつま汁』『さつまめし』などの名で案内されています。

現地での位置づけ

宇和島駅周辺の郷土料理店では、宇和島鯛めし、じゃこ天、ふかの湯ざらしと並ぶ南予料理として食べられます。店では鯛を使う例が多い一方、家庭ではその日に手に入る魚で作られてきました。

汁をそのまま飲む料理ではなく、ご飯へかけて一体にするのが基本です。店によって麦飯か白飯か、魚の種類、味噌の甘さ、こんにゃくの有無が異なるので、献立名と説明を確認します。

食べ方・楽しみ方

まずご飯の一部へさつま汁をかけ、魚、麦味噌、だしの濃さを確かめます。次にねぎ、白ごま、細かく刻んだみかんの皮を少量加え、香りの変化を楽しみます。

冷たい汁をご飯へかける店もありますが、保存食ではありません。魚とだしを使うため、家庭で作ったものは常温に長く置かず、冷蔵して早めに食べます。

家庭での楽しみ方

2人分ならアジ1尾を塩を振らずに焼き、身をほぐします。頭と骨を湯400mlで2〜3分煮てこし、麦味噌80〜100g、焼いた身、炒りごま大さじ1をすり鉢ですり、冷ましただしを少しずつ加えます。麦飯へかけ、ねぎとみかんの皮を添えます。魚は中心まで加熱し、骨を丁寧に除きます。

食べられる店・買える場所

  • ほづみ亭愛媛県宇和島市・宇和島駅周辺

    愛媛県公式観光サイトが、さつま汁を含む宇和島郷土料理の提供店として紹介しています。営業日と提供状況を確認してください。

  • かどや 本店愛媛県宇和島市・鶴島町

    公式観光サイト掲載の郷土料理店。さつま膳の内容、予約、営業時間は店の最新案内を確認してください。

参考・出典

よくある質問

伊予さつまと鹿児島のさつま汁は同じですか?

別の料理です。伊予さつまは焼き魚と麦味噌をだしでのばしてご飯へかけ、鹿児島のさつま汁は一般に鶏肉や野菜を煮る味噌汁です。

どんな魚を使いますか?

鯛、アジ、エソなどが使われます。家庭と地域で異なり、白身魚だけに限られません。

冷汁との違いは?

冷たい魚味噌の汁をご飯へかける点は宮崎の冷や汁と似ますが、伊予さつまは南予の魚、麦味噌、薬味で育った地域料理です。

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